痛みを訴える患者さんに、局所を確認するため「痛い動作をしてみてください」とか、「気になる動作をしてみてください」とお願いすると、すごいスピードで腕や脚を動かしてみせてくださることがあります。
素早い動きとゆっくりした動きは、同じ動きのようで筋肉の使い方が違ってきます。筋力が衰えてくるほど勢いをつけて反動を利用して動かしたり、筋力の低下が痛みにつながることもあります。局所の関節だけをつかうのでなく、身体全体をつかって動かせるように、まずは意識してゆっくりと動いてみてください。
また、施術で痛みが楽になるとすぐにいつも通りの素早い動きに戻る方も多いですが、そんな時こそゆっくり動いてほしいのです。楽になってもいつも通り素早く動いたり、痛い時にできずに滞っていたことを頑張って片付けたりすると、痛みがぶり返してくる方もいらっしゃいます。痛みが落ち着いても、しばらくはリハビリ期間だと思ってゆっくり動いてください。
健やかな日々でありますように。


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