2018年6月14日木曜日

梅しごと

小さいころから母方の祖母手づくりの梅干しを食べてきました。市販のいろいろ入ったものより、祖母の塩と赤しそだけで作る梅干しが好きでした。祖母は、野菜はもちろん、かまどで味噌やこんにゃくも手作りしていました。

祖母が年を重ね、手間のかかるこんにゃくを作らなくなりました。梅干しもいつまで食べられるか不安になり、母に「おばあちゃんの梅干しを伝授してもらって」とお願いしました。祖母が作らなくなってからは母が作ってくれるようになりました。

夫はおじいちゃん手作りの梅干しを食べてきました。おじいちゃんの梅干しはとても美味しくて、家族みんなが大好きだったそうです。叔父がレシピを聞いていたそうですが、いざその通りにつくっても同じ味にはならず、今では幻の梅干しとなってしまいました。

京都に引っ越してきて、赤紫蘇の季節に大原の市場に行ったら、赤紫蘇が飛ぶように売れていて、さすが本場大原とびっくりしました。

今年の梅第1弾。追熟中は部屋に甘い香りが漂います。

 今では梅干しを自分で漬けています。祖母や母と同じ、梅・塩・赤紫蘇だけの梅干しです。まだまだ納得のいく味にはなりませんが、毎年の楽しみです。添加物の少ない食生活を送りたいと思っている私たちにとって、欠かせないものになっています。


水につけるとキラキラ光ってきれい

2018年6月7日木曜日

にこ鍼灸治療室ができる前


 街を歩いていて新しいお店を発見すると、前は何のお店だったかなぁと考えることがあります。

 にこ鍼灸治療室ができる前、この場所には帽子店がありました。
100年以上続いた帽子店でしたが、残念ながら父が亡くなり店を閉めました。

 夫は帽子店を継がず鍼灸師になりましたが、生まれ育った場所で治療室を開きたいと京都に戻ってくることにしました。業種は違いますが、同じ場所で仕事をし、暮らせる喜びを感じながら日々過ごしています。

 父がなくなり今日で8年がたちました。今でも時々、帽子を作って欲しいという電話があります。父は「一つ一つを丁寧にきっちりと作ることが大切」とよく言っていました。

 私たちも、お一人お一人丁寧に施術させていただくことが大切だと思っています。仕事は違えど父の心を受け継いで、日々を積み重ねていきたいと思っています。


数少ない帽子店だったころの名残
治療室のカウンター下に飾っています