2020年5月31日日曜日

ツバメ記念日





緊急事態宣言が解除され、少しずつ街に活気が戻ってきました。
自粛生活で家にこもっている間にも確実に季節はすすんでいました。春があっという間に過ぎ去り、初夏、もう少しで梅雨入りですね。

Stay homeという言葉がすっかり馴染み、遠出するのではなく近所で楽しもうと言われています。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。

私達のこの季節のおすすめはツバメの観察です。毎年、ツバメの巣の様子を眺めるのを楽しみにしています。何度も巣に餌を運ぶ親ツバメと、口を大きくあけて餌を待つ子ツバメが可愛くて、飽きずにみています。もうしばらくすると、子ツバメがひらひらと飛ぶ練習をする姿が見られるかもしれません。

そして、毎年この季節になると治療室の本棚に置くのが、重松清さんの短編小説集『ツバメ記念日』です。そのうちの1篇、表題にもなっている『ツバメ記念日』は、翌日に結婚式を控えた娘に宛てた父からの手紙です。自分たち夫婦が仕事と子育ての両立に奮闘していたころを振り返る内容です。象徴的なシーンとしてツバメの子育てが出てきます。読み終わったあとに、心が暖かくなる素敵な短編です。ぜひ読んでみてください。








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