治療室にいらっしゃった時点から、施術は始まっています。ご挨拶の時の顔色、表情、姿勢、声色など患者さんの体調を反映している大切な様子を見ています。
その方の体調を表すもののひとつに、髪の毛が含まれます。髪の毛にツヤがあるか、まとまりがあるかということはその方の自律神経のバランスを伺い知る大事な情報です。
猫や動物と一緒に住んでいらっしゃる方はご存知だと思いますが、敵を前にしたり、警戒している時は体毛が逆立ちます。人間もそれと同じで、緊張状態の時は髪の毛が逆立ち、リラックスすると髪の毛は落ち着きます。
皮膚の内側で毛根を包んでいる毛包という組織には立毛筋という筋肉が付着しており、立毛筋は緊張状態(交感神経優位)の時に収縮して髪の毛が逆立つ仕組みになっています。
鍼灸施術を受けてリラックスをすると副交感神経が優位になり、立毛筋が弛緩するので、逆だった髪の毛が落ち着き、ツヤがでてまとまりのよい髪になります。
患者さんに施術後に髪の毛を触ってもらうとその変化にびっくりされることがあります。髪のまとまりがない時に、美容室でトリートメントしてもらうのもよいですが、鍼灸の施術を受けてみることをぜひおすすめします。
健やかな日々でありますように。
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