2026年8月3日月曜日

冷たいものは口の中で


 毎日暑い日が続きます。そのせいか、胃の不調を訴える患者さんが多くなってきました。6日の木曜日までは夏の土用の期間で、その期間は消化器を労るとよいと言われています。

 

暑くて食欲がないと言われる方にお尋ねすると、冷たいものをよく飲んでいるということがあります。冷たいものをとると、胃の血流が低下して働きが鈍り食欲低下につながりますので、冷たいものに手を伸ばす代わりに常温のもの、温かいものを召し上がっていただければと思います。それだけで、夏バテも秋の不調も減るはずです。


 


昨日外出から帰り、喉が渇いてお茶を飲み干しそれでもまだ飲み足りたくて、手を伸ばしたのが解凍したてのペットボトルの水でした。保冷剤代わりに持って出かけて溶けたばかりで中には少し氷が残っていました。でもこれをぐびぐび飲んでしまうと胃にダメージがと冷静になり、口に含み口の中で適温にしてから飲み込みました。冷たいものを飲む時は口で温めてからが鉄則です。

 

これを教えてくれたのは鍼灸学校の恩師です。夏休みに上海中医大学への研修旅行に行きました。20数年前の大学は夏でも窓を開け放して実習をしていました。エアコンになれた日本人には中々大変な環境でした。

先生と食事をご一緒した時に「この暑さだし、研修の疲れもあるし、体調崩す人が毎年いる。胃腸に負担を掛けないために冷たいものは口の中で温めてから飲み込むのよ」とおっしゃいました。若かった私は、「えぇー、いちいち口の中で温まるまでなんて待っていられない」と聞き流してしまいました。


しかし、今ならこの大事さがわかります。食べたものでその日の夜や翌日の体調が変化することをこの歳になって実感できています。冷たいものを口にする時、教えてくれた先生の顔が浮かんできます。

 

皆さんが冷たいものを口にする時ふと私たちの顔が浮かんでくるほどに、施術中に日常心がけることをお声掛けさせていただきますね。健やかな日々でありますように。